あそ・びっと工房

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2023年4月8日
[DCC]

自動運転の説明


前回の記事 「第8回鉄道模型芸術祭」 で公開した、自動運転の説明をする.

asoIMG_2911
システム構成は、
ノートPC + DSmainR5 + 光センサー6ヶ所 + S88センサーI/F


HO12_9mm_B
線路構成
太線は12mmゲージ、細線は9mmゲージ
「S-1」から「S-6」が光センサー
ポイントと信号機はDCCで制御できるが、
今回の自動運転では使用しなかった.


●今回使用したEVファイル
EV_rev_sig_DCC_DCC_wr-20230316.xml


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12mmと9mmの線路フィーダーは分離しているが、今回は同時制御とした.
DSmainR5のアプリで2列車を運行する準備として、
Slot-Aに12mm車輌のアドレス、
Slot-Bの9mm車輌のアドレス、
Slot-Cに踏切警報機のアドレスをセットする.

EVプログラム内のフラグの説明
Flag1 1=Slot-A S1 東野駅停止
Flag2 1=Slot-B S2 東野駅停止
Flag3 1=Slot-B S3通過
Flag4 1=Slot-A S4通過、2=Slot-A S4で停止
Flag5 1=Slot-B S5 胡桃沢駅停止
Flag6 1=Slot-A S6 胡桃沢駅停止、発車時にタイマー10秒で踏切警報機停止
Flag7 1=Slot-A 東野駅発車、2=Slot-A 胡桃沢駅発車

スタート時は、J,K-MOD上の線路から、手動で、どちらかの駅に向かって車輌を進行させる.
例えば、12mmのとうの駅では、S-1センサー検知で停車し、ランダム時間経過後、逆方向に発進する.
さらにS-4センサー検知で、駅停車のフラグをリセットする.
12mm、9mm車輌とも、これをくりかえす.
停車位置は、センサー検知後のwait時間と減速時間で調整する.
車輌ごとの停車位置は、車輌の最大速度設定値の増減で調整する.

くるみざわ駅発車後、S-6センサーで、踏切警報機を鳴動させる.
鳴動は、駅発車のターマーか、S-4センサー検知で停止する.
警報機については、 「踏切警報機」の記事を参照.

ポイント制御は、 「Nucky ポイントデコーダーと信号機」と、 「最新Nuckyポイントデコーダーと信号機」を使っているが、
DCCをONにすると、なぜか一部のポイントが初期状態から切り替わってしまう.
対策として、ポイントを指定した方向にセットするEVプログラムを組み込んである.(S3_AllPointReset)
車輌が動いていない時、S-4につづいてS-3センサーに触れると、全ポイントを初期位置にリセットする.
この動作の開始と終了の合図として、「踏切警報機」に入れた動物の声を出すようにしている.

芸術祭の期間中ほぼ安定して動作したが、まれにセンサーが検知せず、駅で停止しない場合がある.
駅先の線路は無電区間になっているので、車輌は強制的に停止する.
この場合は、一旦「イベント停止中」にして車輌を逆行させ、駅を通過したら「イベント実行中」にすれなよい.

ここで使ったDSmainR5は、現在販売していないが、DSair2でも同じことができる.




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