あそ・びっと工房

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2023年6月20日
[HO 12mmSL]

9600をサウンド化する


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珊瑚模型の12mmゲージ 国鉄 蒸気機関車 9600に、
DS社の最新 SmileSound Standardデコーダーを入れる


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当初、アナログ走行でギクシャクしていたのだが、
ドローバーを修理してスムーズに動くようになった


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まず分解


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テンダーの床板にスピーカー穴を開ける


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スピーカー、デコーダー、コンデンサー(440μF)が、
なんとか収まる


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ダミーライトのレンズを外し、
背面に穴を開けて、チップLEDを入れる


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LEDライトの電気は、CRDを通して線路から直接取る.
DCCでON/OF制御はできないが、
こうすると、本体/テンダー間の配線が、
モーター用2本と本体集電の計3本ですむ


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レイアウトの特定の場所で、テンダーや先輪が脱線する.
問題なく通過する車輌もあるので、
車輌側を調整する.


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本体/テンダー間に配線コネクタがつまって、
テンダーが浮き上がるようだ.
この対策としてドローバーを長くした.
ドローバーのリン青銅線もテンダーの動きを悪くするので、
テープを貼って動きを止めている.
このドローバーは、ライトの電気供給のみに使っていて、
デコーダーには影響しない


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ガラス板に乗せると、テンダー車輪の接地面に傾きがあるのがわかる.
対策として、軸受の取付ネジ1ヶ所にワッシャをはさむ.
テンダー中央車輪の軸受穴を、1.4mmドリルでさらって、
車輪が上下に少し動くようにする.


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床下に鉛板を貼る.
カップラー台座が取れたので、エポキシで接着した


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先輪にウエイトを積む


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これで問題なく走るようになった


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SmileSoundデコーダーのセッティング

●今回使用したサウンドファイル
SL9600_A011-20230610.ssdx

DS社のホームページにあるオープンサウンドデータ一覧
https://desktopstation.net/sounds/list.html#JRETC
から、「鉄道省/JNR 9600 蒸気機関車」のデータファイルを使った.
ただし、次の点を変更している.
・下記CV値の変更
・下記のようにファンクションキーの並びを変更
・F2キーOFF時に、長汽笛音が断となるように、サウンドフローを変更

CV1 3 →32 車輌アドレス
CV2 0 →30 最小電圧
CV3 2 →5 加速率
CV4 2 →5 減速率
CV5 80 →100 最大電圧
CV6 30 →60 中間電圧
CV10 2 →0 BEMF OFF
CV54 96 →0 BEMF OFF
CV57 0 →200 排気音周期低速
CV58 0 →140 排気音周期高速

F1:走行サウンド オン・オフ
F2:長汽笛
F3:短汽笛
F4:ドレイン排水
F5:ATS
F6:絶気合図
F7:投炭
F8:音量コントロール
F9:連結音
F10:駅発車ベル
F11:カーブフランジ音
F12:砂弁
F13:インジェクター
F14:-
F15:非常ブレーキ
F16:-
F17:絶気モード

排気音周期のCV57,58の値は、
128(最小値)、129、130、・・254、255、0(初期値)、1、2、・・126、127(最大値)
のように、右へ行くほど間隔が広く、つまり排気音の周期が遅くなる.
最もスピードの速い状態は「128」ということになる.
CV値で、符号付き8ビット整数が使われるのはここだけなので、とてもわかりにくい.
サウンドフローにある stmsコマンドのパラメータでも、周期を変更できるのだが、これはデコーダーを取り外してフローを書き込まねばならないので、かなりめんどう.

何度も調整してみて、SLらしい音が出るのは事実上、中速域だけのようだ.
低速時の周期が不安定で、周期が半分になってしまう場合がある.
ゆっくりした走り出しの排気音が正しく出ないこと、高速時の排気音周期がうまく同期できないことは、私の設定がまちがっているのか、原因がわからない.

走行中に突然排気音が消え、DCC制御が効かなくなる場合がある.
私は「ノーコン」(ノーコントロール)と呼んでいる、要するに暴走.
この9600の場合、工房のレイアウト2周に1回ほど、ノーコンが発生する.
アナログDCでは問題なく走行しても、デコーダーを積むと発生する.
これは、他社のデコーダーではほとんど経験したことがない.
SmileSound搭載車輌には、他にもノーコンになるものとならないものがあるので、デコーダーと車輌の相性だろう、ということになる.
原因は集電不良と思われるのだが、集電不良対策は限界があるので、最後はお手上げになる.
ノーコンになったら、DCCを一旦OFFにして再度ONにするしかない.

入れ替え可能なサウンドファイルにSLが加わったことで、SmileSoundデコーダーは万能になったが、
まだ使いこなしがむずかしいと感じる.


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YouTube
YTB12mmJNR9600
(動画 3分47秒)




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