TOMYTECの「ナローゲージ80」と称する、
9mmゲージ1/80シリーズ
電気機関車のセットを2種類見つけたので、動力化する.
箱には「デキ1」と書いてあるが、
「赤坂鉱山」の「デキ2」とホッパー車「ホ1」.
こちらは「猫屋線」のEB10と客車「ハニ8」
元はディスプレイモデルなので動かない.
標準の動力ユニットは、
右上の「TOMYTEC 鉄コレ用TM-TR07」だが、
「デキ2」と「ハニ8」には、
KATOの動力ユニットを入れてみることにした.
デキ2には「KATO チビ凸用動力ユニット」を使った.
このユニットは、安定した低速走行ができる優れものだが、
一見して、電気的な接点を取り出せる部分がないので、
ライトの点灯ができない.
運転手とウエイトを乗せる.
車体前後のツメに
両面テープで動力ユニットとカップラーを接着する、
という荒技で固定する.
ゴロゴロ音をさせながら、
電気機関車がやってきた・・
実は、走行音はたいへん静か.
EB10は、
ライト裏にチップLEDを接着する.
動力ユニットの金属部分にリード線をハンダ付けして、
ライトを点灯させる.
定電流ダイオード(CRD)で前後のライトを切り替える.
ユニットの上に粘土ウエイトを乗せる.
これは標準の動力ユニットなので、
すんなりセットできる.
ナローゲージながら、
中堅鉄道会社?のイメージ
ハニ8は、
チップLEDでヘッドライトを作って頭に乗せた.
ついでに赤色LEDでテールライトをつける.
CRDを1個に節約したせいで、このライトは後進時に点灯する.
動力ユニットは、KATOの「小形車両用動力ユニット 通勤電車1」
これは、たまたま手元にあったものだが、
車輪からの集電とモーターが接点でつながっているので、
ここを切り離してコネクタをつける.
これでDCC化できる.
デコーダーは、SmileSound Standardを使う.
15mm角のスピーカー、100μFのコンデンサ等を配線した状態.
実はこのままでは車体に入り切らない.
ライトのコネクタをやめて直接配線する.
これでなんとか入る.
音を出すために、窓ガラスの一部を切り抜いている.
車体前後のツメと下回りを、両面テープで接着する.
SmileSoundデコーダーに、
サウンドデータを書き込む時はこうする.
この姿は、ディーゼルカーか、ガソリンカーだろう.
電車用の台車をはいている、というのもおかしいので、
プラ材のスカートで少し隠す.
ちょっとウェザリングして、
完成.
DS社のホームページにあるオープンサウンドデータ一覧から、
「一般型気動車 DMH17C 縦型エンジン(汎用)」
https://desktopstation.net/sounds/osd19.html
のデータファイルを使った.
ただし、次の点を変更している.
・下記CV値
・ファンクションキーの並び
・警笛をDE10のものに入れ替え
CV1 =8 車輌アドレス
CV2 =10 開始電圧
CV3 =3 加速率
CV4 =3 減速率
CV5 =100 最大電圧
CV6 =50 中間電圧
CV10 =0 BEMF OFF
CV54 =0 BEMF OFF
F0: ライトON/OFF (sf_f0.csv)
F1: ドライブサウンドON/OFF (sf_f1.csv)
F2: 警笛 (sf_typhon115.csv)
F3: 警笛(短) (sf_f3.csv)
F4: ATS・ATS確認 (sf_ats-s.csv)
F5: 非常ブレーキ (sf_emg.csv)
F6: 力行保ち (sf_atc.csv)
F7: レール継ぎ目音 (sf_railjoint.csv)
F8: 音量調整 (sf_vol_master.csv)
F9: ドア開閉 ベル2 (sf_door2.csv)
F10: カーブフランジ音 (sf_crvflange.csv)
F11: 警報 (sf_buzzer.csv)
F12: ドア開閉1 (sf_door1.csv)
この製品は、模型店で見つけてついつい購入してしまった.
価格も安いし、なにより妙な車輌があれこれあって、楽しい.
私は、9mm 1/87のブラス製品をたくさん持っていたが、どれもまともに走らないので、ほとんど処分してしまった.
このシリーズで、Nゲージの足回りが優秀なのにおどろいた.
あらためて、9mmナローが面白くなった.