おじさんにとっては、
子供の頃、Oゲージの「電関」で遊んだなぁ
という O(おー)ゲージです。
縮尺(スケール)は約45分の1
大きさ(長さ)で言うと、HOゲージの約2倍です。
でも線路幅の小さいナローゲージを対象にするので、
写真のように、手のひらに乗る機関車もあります。
線路幅30インチのナローゲージをOスケールで模型化するので、On30(おーえぬさんじゅう)と呼びます。
この線路幅は、日本では2フィート6インチの軽便鉄道としておなじみです。
30インチ=762mmを45分の1にすると、約16.5mmで、HOゲージの線路と同じ幅です。
HOゲージの線路にOゲージの車両を乗せたらヘンですよね。
でも写真をみてください。
これはHOのレール(篠原 コード100)に、On30のロコを乗せたものです。
さほど不自然ではないでしょう。
もともとナローゲージというのは、多少ヘンでも平気?なのです。
ついでに言うと、写真左のRioGrande C-16 278号SLは、実物は3フィートゲージなので、On30ではありえないのですが、そういうところは気にしない。
私にとっては、この辺のおおざっぱさが、Oナローの魅力です。
●比較的安価
HOのプラスモデルに比べたら、安価です。
安いということはとても大事で、加工したり、遊んだりするときに、気が楽です。
家庭で運転している時、子供に、さわってもいいよ、と言えます。
このバックマンの2-6-0 SLは、銀座の天賞堂で、¥10,000でした。
米国バックマンのOn30製品は、安価で雰囲気がいいことから、最近ファンが増えています。
●加工しやすい、扱いやすい
全体が大きい分、組立や加工や取扱いが楽です。
DCCやサウンド装置を組み込むのも楽です。
(老眼のおじさんモデラーにもありがたい。)
●HOのパーツが利用できる。
HOの他に、1/80 16.5mmの日本型製品や、英国のOO(ダブルオー)の、線路や車両パーツ、パワーパック等も流用できます。
●他の模型からの流用
1/42〜1/48サイズの、飛行機プラモデルや戦闘ジオラマ、ミニカー、ドールハウス等のパーツが流用できます。
●狭い場所でも運転できる
元々ナローゲージなので、車体が大きい割りには、小さなスペースで楽しめます。
●日本型は高価
木曾森林鉄道のBタンクSLのような日本型のブラスモデルもありますが、高価です。
●ストラクチャーキットが少ない
Oスケールの建物キットや人形等を在庫している模型店は、都内に数店ありますが、HOやNに比べて品数も少なく、高価です。
NやHOにはない魅力がOナローにはあります。
HOより精密な模型、というのとはちょっと違うのです。
うまく説明できるかどうか分かりませんが、
少しづつ紹介していきます。
2004.Mar.15