バックマン製の、On30 2-6-0 SL をDCCサウンド化します。
コンタクト接点を工夫しました。
米国BACHMANNがOn30の初期に発売したテンダーロコです。
ライトが豆球のようにボワッと点灯するのがすっかり気に入って、
2000年に¥22,000で入手しましたが、今なら¥10,000位で買えます。
どうやって分解するのか悩みましたが、台枠前後のツメに上回りがはめ込んであります。
ツメ部をコジると、車体は上下に分離します。
台枠の底板を外すと、集電接点が並んでいます。
DCC化するために、モーターと集電回路を分離します。
このため、集電接点からモーターにつながっている赤黒のリード線は使いません。
第3動輪の片側の集電接点を、排気音のコンタクト(同期)接点に流用することにしました。
このため、動輪内側の接触部分の円周4ヶ所に絶縁テープを貼ります。
また、この接点を含む金属部を、他の集電部分から切り離します。
左右の集電接点及びコンタクト接点の3ヶ所から、底板を貫通して、真鍮線を使って配線を引き出します。
これらは、キャブの下で、3Pコネクタを使って上回りの配線につなぎます。
ボイラの天井に付いているライト用の接点を、モーター給電用に利用します。
ライトには直接配線しますが、電圧を下げるため100Ωの抵抗を直列につないでいます。
火室内天井を通してキャブに出ているのは、ライトとモーター用の配線計4本です。
床下からの3本の配線を含めて、8Pのコネクタに結線します。
テンダー内の金属板ウェイトは取り外し、床にスピーカ用の穴を開けました。
キャブ側から8Pコネクタを通して、
モーター 2本、ライト 2本、レール 2本、コンタクト接点 1本
の計7本の線が来ます。
コンタクト接点への接続は、8P内の未利用の3番ピンを使います。
サウンドデコーダは、SOUNDTARXXのK-36用、モーターデコーダは、DigitraxのNゲージ用を使っています。
CV番号 | 設定値 | 内容 |
CV02 | 20 | スタート電圧 |
CV05 | 120 | 最大電圧 |
CV06 | 70 | 中間点電圧 |
CV番号 | 設定値 | 内容 |
CV50 | 12 | 音量上げ |
CV51 | 180 | エアポンプ音と給炭音停止 |
CV52 | 70 | エキゾースト コンタクト接点同期 |
CV53 | 1 | アドレス指定で音出し |
●バックマンOn30の初期製品のせいか、一部の作りがラフで、窓ガラスがポロポロ取れたりしました。
●フライホイル付きのモターは今一つパワーがありませんが、動きはスムーズです。
●テンダーの台車は集電していないので、コンタクト接点に使った1輪分、集電車輪が減ることになりますが、特に問題はないようです。
●2月に紹介したBLIのC-16がサウンド付き4万円以下ですので、手間を考えると、この加工は割りが合わないかも知れません。
●BLIのC-16に比べて明らかにトイっぽいのですが、私はこのロコの雰囲気が気に入っています。
2004.May.06 -B-