赤外線リモコンを試す
DigitraxのDT300とDT400スロットルは、赤外線によるワイヤレスリモコンができます。
このために必要なものは、赤外線受信器パネルとロコネットケーブル、スロットルに入れる電池だけです。
DT300とDT400には最初から赤外線発信機能がついていますのでそのまま使えます。
赤丸印が発光部です。
写真のスロットルは、ケーブルを短く加工してあります。
これは、最初ケーブルをつないでアドレスを設定し、その後ケーブルを外して赤外線通信するようになっているため、ケーブルは必須で、かといってリモコン中のケーブルはじゃまなので、このようにブタのシッポのように短くしたという訳です。
この加工には、コネクタを付ける専用工具が必要です。
Digitraxさん、ケーブルを外せるようにしたスロットルを作ってください。
スロットルに電池が入った状態でケーブルを外すと、そのまま赤外線通信が始まります。
スロットルには9Vの電池(006P)を入れます。
赤外線を使わないときは、電池の+-を逆にしていれておけ、と説明書にはあります。
受信器パネルはロコネットのケーブルでコマンドステーションとつなぎます。
これは通常のユニバーサルパネルの使い方と同じです。
説明書には、受信器パネル側に12Vの電源供給が必要と書いてありますが、ロコネットの接続が1ヶ所程度なら、電源なしでも働くようです。
複数の赤外線スロットルを1台の受信器で受信する、1台のスロットルを複数の受信器で受信する、いずれも可能と聞いています。
右の写真で白色のロコネットケーブルは、見かけは電話ケーブルに似ていますが、中の6ピンの線がすべてつながっている必要があります。
家庭用の多機能電話用ケーブルと称するものが流用できます。
赤外線の使い方
最初、スロットルをケーブルでロコネットにつないで機関車のアドレスを設定し、その後ケーブルを外せば、リモコン状態になります。
スロットルの操作方法はケーブル使用の時と変わりません。
アドレスを解放する時は再びケーブルをつなぎます。
スロットルの向きが、ある程度受信部とずれていても通信はできますが、距離や方向は、実地で試したほうがいいです。
受信部の設置場所については、レイアウトの背面壁とか、レイアウト中央で凸面鏡を利用する、といった工夫が必要です。
操作性と実用性
テレビのリモコンを思い浮かべるのが一番分かりやすくて、その程度の実用性はあります。
しかし、反応がコンマ数秒?遅れるので、微妙な操作は苦手です。
これは、列車の入れ換え作業等ではかなりじれったくなると思います。
今どきのパソコンの無線通信速度から見ると、この赤外線通信はあまりに遅すぎる、というのが実感です。
ワイヤレスというのは使っていてとても便利で気持ちがいいのですが、私としては積極的に使う気になれませんでした。
無線(ラジオ)通信のスロットルは、日本国内では発売されていないのですが、赤外線通信でお茶を濁すより、早く正式の無線リモコンを発売してほしいと思います。
2003.Nov.30