On30のシェイをサウンド化する
HO16.5mmゲージ線路でも走るOスケールのSL、
On30(オーエヌさんじゅう)のシェイギアードロコに、
DCCのサウンドデコーダを組み込みます。
妙な型のSLですが、米国の森林鉄道で使われていたモデルです。
バックマンの中国製製品で金属製(一部プラスチック)、Oスケール(1/48)なのでずしりと重く、細部までよくできています。 完成品¥33,000
説明書にDCCに関する記載はないのですが、水タンク内に8ピンのDCCコネクタがあります。
タンクの上は、薪(まき)と石炭とオイル焚きに変更が可能です。
デコーダの格納場所としては薪タイプ(右写真)が一番有利です。
今回組込むモター/ライト用デコーダDigitrax DN121(左)と、SOUNDTRAXX Westside Lumber Co. SHAY #824215サウンドデコーダ(右)です。
スピーカは、直径28mm 厚さ5mm。
コンデンサーはSOUNDTRAXX附属のものです。
DN121は本来Nゲージ用(定格1A)なので、Oゲージでは電流容量不足の心配があったのですが、1ランク上のDH121(1.5A)では、タンク内に入りません。
アナログ運転で計測してみると、通常で0.1A、負荷をかけても0.16A程度の電流だったので、DN121でも大丈夫と判断しました。
サウンドデコーダは大きすぎてタンク内に入りません。
そこでキャブの床下に装着することにしました。
台車を外して、床下のブレーキテコは切り取ります。
黒く塗ったデコーダを両面テープで貼りつけ、配線をタンク内へ引き込みます。
タンク内の配線パネルを外すと、床にサウンド用の穴があいています。
この上にスピーカを両面テープで貼りつけます。
このままだと、配線パネルの底がスピーカに少しぶつかります。
パネルの下に飛び出したリード線の頭を切る、ショート防止にビニルテープを貼る、パネル取付ビスに1mm程のワッシャを入れて浮かせる、等の対策が必要です。
DN121を8ピンプラグとつなぎ、さらに同プラグの4番黒と8番赤から、サウンドデコーダ向けの2ピンコネクタへつなぎます。
サウンドデコーダを設定する時は、写真右のように、DN121を外して、2ピン-8ピンの変換プラグ(自家製)でパネルのコネクタにつなぎます。
サウンドデコーダの設定
CV番号 | 初期値 (16進) | 変更値 (16進) | 変更内容 |
CV50 | 08 (x08) | 12 (x0C) | 全体音量上げ |
CV51 | 190 (xBE) | 180 (xB4) | エアポンプ音停止、給炭音停止 |
CV52 | 70 (x46) | 114 (x72) | 排気音をスロットルに同期、ベル音遅く |
CV54 | 94 (x5E) | 50 (x32) | 排気音同期率下げ |
CV55 | 08 (x08) | 06 (x06) | 排気音音色低く |
これで完成。
少しウェザリングしました。
On30シリーズの貨車を牽引する(動画)
こっち向き あっち向き
●バックマンのOn30シリーズは、価格もリーズナブルで、上の動画に出てくる貨車は、3輌セットで\8,000です。
加工もしやすく、動きもゆったりしていて、小さなスケールにはない楽しさがあります。
そしてこの原始的スタイルの機関車は、音が出ると、実に生き生きするのです。
●追記
実際のシェイは、かなりセカセカした音を出すようです。
排気音同期率(CV54)は、初期値に戻しました。
2003.Mar.07 -B-