機関車(KATO HO SD40-2)をサウンド化する
DCC対応の音源装置は、指先ほどのICユニットに特定機関車の音が記録されています。
これはロコのスピードに同期すると共に、スロットルのファンクションボタンで警笛等を鳴らします。
スピーカの搭載場所が最大の課題です。
キャブ後部左のベント部分がふくらんでいるので、ここにスピーカを上向きに置いてみます。
左がSOUNDTRAXXのサウンドシステム(音源ユニット)、右が直径20mmのスピーカです。
EMD 2nd用 DSX-825222という音源は、クマタ貿易で購入¥16,000
スピーカは、東京のFlyng Zooで購入¥750
接続は写真のようにDCCデコーダとサウンドを合わせた形になります。
モータ制御付のサウンドシステムもありますが、DSX-825222は音源のみなので、別途写真のようにDCCデコーダが必要です。
ここではチーフIIセット付属のDN142を使いました。
これは型番からするとNゲージ用デコーダですが、最近のモータでしたらHOでも十分使えます。
コネクタ
SD40-2のDCC用8ビンコネクタは、秋葉原で同ピッチのものが300円位で入手できますが(次写真参照)、
ここでは、4mm長の0.5mmΦ真鍮線をコネクタピンにして、1本1本リード線を直接ハンダ付けする、という原始的な手法を使ってみました。
真鍮線を弓なりにすれば抜けにくくなり、十分実用になります。
スピーカとユニット実装のジャマになるので、車体の天井に付いている前後のライト導光プラ棒ははずし、ライトを作り直します。
発光ダイオードを基板から切り離して、1.6mmΦのライト用アクリル棒2本と発光部分とを、外径4mmΦ(内径2mm)のシリコンチューブで束ねます。
ライトと基板が分離できるように、ピンコネクタでリード線をつなぎます。
このままではライトが明る過ぎるので、アクリル棒の根本を黒く塗ります。
ついでに端面を黄色に塗ると、自然な色になります。
実装状態
スピーカは両側面を多少削って、底面を両面テープで基板に張り付けます。
天井までほぼギッシリ一杯になります。
音を車外に出すために、スピーカ真上の小さな排気口に穴を開けました。
完成
サウンドシステムのアドレスは、DCCのアドレスと同時に設定できます。
通電すると、「ヒューン」いう音と共にエンジン音が出ます。
スロットルのファンクションスイッチで、
F2:警笛、F1:ベル、F3:連結機、F4:ダイナミックブレーキ、の音が出ます。
機関車から音が出るというのは、なんとなくオモチャっぽいと思っていたのですが、
実際に聞いてみるとなかなかいいものです。
DCCはスロー運転が得意ですので、カンカンカンというベル音を鳴らして、ゆっくり近付いて来るロコを見るのも格別です。
問題点
実用上の問題はないのですが、複数のデコーダを1台のロコの乗せた場合、
データの読み出しに矛盾が出るようで、正しい値を表示しないケースがあります。
データの書き込みはOKです。
具体的には、CV29のアナログ変換のON/OFFについて、
SOUNDTRAXX側がこれをサポートしていないので、Digitrax側の設定がONでも、スロットルの表示上はOFFになることがあります。
複数のデコーダを正しく設定するためには、各デコーダはコネクタで分離できるようにしておいたほうがいいようです。
スピーカが小さいせいで、あまり大きな音は出ません。
家庭では十分ですが、運転会等では物足りないかもしれません。
2001/Aug/10