ポイント(KATO HO-6番)をDCC化する
KATOのユニトラックHO用電動ポイント6番(左)に
Digitraxのデコーダ(DS51K)を組込んでみます
写真-1
裏ブタを外して
写真-2
(デコーダ側) - (ポイントに内蔵の場合)=(ポイントに外付けの場合)
オレンジ - BROWN ORANGE=ポイントリード線黒
グレイ - GRAY(給電側)=ポイントリード線赤
黒 - WHITE=レール
赤 - GRAY(給電の外側)=レール
黄 - ビス
のように接続(ハンダ付)します。
GRAYと書いてある基板部は、よく見ると丸穴の左右に分かれていて、アナログ給電用のピンに近い方と、外側がありますので使い分けます。
黄線のビスはデコーダのアドレスを設定する時だけ必要です。
これは、アドレス設定時にレールと導通させるためにあるので、線路表面のじゃまにならない所にビスを出すか、
黄色リード線をそのまま外へ出しておく手もあります。
デコーダをポイントに内蔵せず、外付けする場合は、デコーダのオレンジとグレイの線を、ポイント付属の黒と赤のリード線につなぎます。
デコーダの黒と赤の線は直接レールにつなぎます。(極性はありません。)
下記にあるスロットルからの制御で、cの時直進、tのとき分岐側へ切り替わればOK
逆だったらオレンジとグレイの線を逆にします。
写真-3
ここでは、オレンジとグレイ(写真の赤黒線)は、別途用意したポイント切替え用のコネクタ(灰色)を利用して接続します。
こうすると、写真-5のようなアナログ兼用ができます。
また、ポイントの通電を非選択式とするために、写真右上の黒いコネクタピンを2本はずして、内側->外側につけ直します。
写真-4
ポイントのアドレス設定方法
(ここでは、フタを開けたまま設定しています)
通電するために、走行線路(コマンドステーションのRAIL端子)につないだフィーダレールと、ポイントをつなぎます。
レールの片側とビスとを電線とかドライバーで導通(ショート)させます。
ショート中にスロットルの「STOP」と「Y+」を押してレールに通電し、ショートは外します。
スロットルの「MODE」を押して、SWモードにします。
SW 003=t のような表示が出ます。
右ツマミで任意のポイント番号を決めて、「L<->t」「C<->r」キーを押すと、ポイントがパチパチと切り替わります。
この時指定した番号が、ポイントのアドレスになります。
このアドレスはポイント専用なので、機関車のアドレスとダブってもOKです。
写真-5
コネクタを付け換えれば、通常のアナログ切替も利用できます。
ハンダ付けさえできれば、工作はそれほど難しくはありませんが、DCC組込み(アナログ兼用)のポイントを売り出してほしいです。
非選択式のポイントは、支線側にも通電されていますので、本線を列車が走っている間に、別の機関車が支線から本線に出られます。
従来ならポイントの手前で停止してしまう列車も、ポイントを押し開けて通過してしまうのが、なんとも面白くて便利です。
これで個々のロコを直接制御する、DCCらしい運転ができます。
ポイントの切替えがレールを通してできるということは、旧来のポイント用配線が不要ということです。
ポイントの数が多いときは、これは画期的なことです。
ただし、数多くのポイントを、スロットルで1ヶづつ指示して切り替えるのは大変です。
複数のポイントをあらかじめ登録して、スロットルから一括して切替える「ルート」という機能がありますが、
大きなレイアウトでは、パソコンで一括管理/制御するのが筋道のようです。
DCCの究極は、実機と同じくCTC(中央列車制御)システムということでしょうか。
2001.Jul.26 -D-