DCCってなに?
DCCは、ロコ(機関車)やポイントに、デコーダと呼ぶ小さな受信機を組み込んで、
信号発信機(コマンドステーション)から、レールを通して、各デコーダに制御信号兼電力を送ります。
制御信号は、スロットルと呼ぶリモコン装置を手に持って、コントロールします。
こうすると、複数のロコの速度と前後進をリモコンできるだけでなく、
従来のパワーパックではできなかった各種の制御が、一括してできるようになります。
DCCシステムは、国内ではとりあえず、
KATO の「デジトラックス(Digitrax)」
クマタ貿易 の「レンツ(Lenz)」
2種が入手可能です。
どちらも米国NMRAのDCC規格に従っていますので、基本機能は共通です。
ここでは、KATOのDigitraxを使ってみます。
ホビーセンターカトーで購入したチーフIIという基本セット(¥52,800)です。
この他に、「チーフIIマニュアル」、「デコーダマニュアル基礎編」、電源、配線コードが必須です。
ちなみに、このセットに入っているユニバーサルパネルは当面不要です。
同封のデコーダはコネクタなしの裸線のままですから、初心者には少々負担の多いセットと言えます。
線路とコマンドステーション(白い箱)をつなぐ電線ですが、
KATOのユニトラックのフィーダ延長コード(左)の先を切って、
右のような接続アダプタを作るのが便利です。
つなぎ方
電源には、私は古い定電圧電源(左)を使いました。
専用のDCC用アダプター電源(¥8,000)を使ってもいいですし、
DC又はACの12V以上の電源ですから、パワーパックも使えます。
配線のしかたは、次のようになります。
コマンドステーション
電源 -------------- POWER IN
電源 -------------- POWER IN
設定線路 ---------- PROG A
GROUND
設定線路 ---------- PROG B
走行線路 ---------- RAIL B
走行線路 ---------- RAIL A
電源の極性(+-)はどちらでもOKです。
「設定線路」というのは、その上にデコーダ付きの機関車を置いて、アドレス等を設定するためのものです。
スロットルは、コマンドステーションの、AまたはBコネクタにつなぎます。
説明書について
あまり分かりやすい訳文と言えません。
最近(2001年6月)出た「デコーダマニュアル応用編」には、DCCの真髄とも言うべき設定方法が書かれていますので必携です。
Digitraxのホームページに、各種の原文マニュアルがあります。
2001/Jul/01